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2010年12月24日(金)更新

父逝く

今週、日曜日の7時10分に父親であり、弊社取締役会長の樋下建二が急逝
致しました
お風呂場での心筋梗塞が死因で、病院へ着いた時には心臓がすでに
止まっていて、最後に話すことすらできず、、本当に一瞬で自分の人生が
変わる事、人生の儚さを知りました

その前日まで笑顔一杯で会社に元気に来ていたので本当に信じられません
もっとわかっていれば話したのに・・・
と思っても、昨日告別式が終わり火葬され、この世の中に父の影形はもうありません

今朝、目が覚めると、この4日間が夢であるかのように思えました
が、現実やっぱり今日も父はこの世に存在していません

そして他界した日曜日からこの5日間ずっと父親の事だけを考えることができました
最初は後悔ばかり・・・
もっと話をしたかったとか・・・

ずっと顔を見ながら、色々な出来事を思い出し
「ありがとう」と「ごめんさい」を伝えてましたが
で、最終的に出てきた言葉が「大好き」でした
でも同時に父の孤独さも実感できました

ずっと父親を、うっとうしいとか、自己中だとか
もう影響力を行使しないでくれと頼んだりとか
「あなたの子供に生まれて不幸だった」と言ってみたり
ライバル視して抵抗ばかりしていました

そして恐らくこのブログにも常に父親が絡む話が多くありました
「このブログ、会長の悪口ばかりですね」とフィードバックをもらうこともありました
(事実不満のはけ口に使っていましたので・・・)

ただこの5日間、弔問して頂いた父親に纏わる大勢の方々の話を聞いていると
本当に愛されていた人、信頼されていた人というのが身にしみてわかりました

自分の知っていた樋下建二は、樋下建二全体の中のほんの少しでした

「知ってるつもり」で反省しています
(住職の話では反省というのは心を磨くことだと教えられましたが・・・)

結局この4日間で延べ1000名くらいの方々が弔問に来ていただき
お花も会場を埋め尽くすくらい頂きました
(あまり会社関係には伝えなかったのですが・・・)

そして一つの謎が解けました
父親は自分勝手で好きなことをしているにも関わらず
人から好かれる
いつも何故なんだろうと不思議に思っていました

そして答えは住職から頂いた戒名にありました
「建徳亮全信士」
お通夜まで違う戒名でした(仕事にちなんだ名前)
が、写真とお通夜を見て住職が変えられました

新たに徳という言葉が使われていました

人に施すほど「徳」がつくということらしく
人が寄ってくるのは徳があることで
父親は人によく施して(お世話)いたという事が実感できました

亮は天真爛漫

徳があり無邪気であれば人は寄ってくる事を
父の死から学びました

また父親のエピソードは次回に書かせてもらいます

chichi