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2014年11月05日(水)更新

ベクトルを合わせる

先日、盛和塾の経営者体験発表を聞いてきました
売上利益は増収増益、社員はみんな素直で一生懸命、一致団結で会社に尽くす
そんな
素晴らしい会社さんの経営者体験発表を聞いていると・・・

弊社との違いは

「従業員とベクトルがあってるかどうか?」

につきるような気がします

弊社でも毎月「社内木鶏会」を行い
ベクトルを合わせる努力をしているつもりですが・・・

その会社さんは年3回幹部と合宿をして
とことん話合うようです

そんな事を聞いていると
自分の手抜きに出会います

ただ僕が会社訪問して
感じたのは創業60年以上の割に
社員さんがみんな若い・・

その社長に
「古参社員はどうされたのですか?」
と質問すると・・・

「合わない社員は辞めてもらいました・・・」

やっぱり事業継承には人には言えない
修羅場があるんだと
改めて感じます

僕自身
全従業員の物心両面の幸福
(社員の生活権の保障)
もしくは
ベクトルを合わせる

どちらが大切?
と迷います

二律背反的な感じをうけ

「京セラフィロソフィー」を読んでみると

ベクトルを合わせると「全員参加で経営する」は同じで
嫌々経営に参加されると困るわけです

ベクトルを合わせるいうのは経営において
一番大事な要素です
社員全員の「考え方」を合わせる
「進むべき方向」を合わせるという事

「京セラはこういう考え方で経営しこういう方向を目指します」
と訴え同調してもらう事が一番難しい

なかなかわかってくれない従業員に限って
「そんなの最初からわかってます」
という顔をして
自分の意見、考えと食い違いすぎるから
話なんか聞きたくない

極端な例でいうと
そこまで話してわかってもらえない人には
「もういい 辞めてください」
と言い
言われた従業員は
「なんで私が辞めたきゃならないんですか?」
と食ってかかり

そこで
「君もつらいだろう しかし話している私もつらいのだ
どっちもつらいのだから、君の考えに合った会社へ
行ったらどうだ 日本は自由と民主主義の国で
職業を選ぶ自由もある 何も嫌な会社にいなくても
いいだろう うちの会社しかないという社会情勢なら
仕方ないが会社はたくさんある」

といい
いくら頭がよくても優秀な人でも
ベクトルの合わない人にはやめてもらう事にしたのです

少ない集団にたとえ一人でも
ベクトルの合わない人がいると
他の人は
「ああ無理にベクトルを合わせなくてもいいんだな
それでも会社にいられるのだ」
となってしまうので
非常に注意を払ってきたのです

(本文より省略しています)


との事

これは稲盛さんでさえ体験されたんだと
ある意味新鮮で嬉しく思いました

これを実践できるかどうかは
経営者の日頃の
取組になるのではと思います

そして体験発表された
社長さんもやっぱり
そんな壁を越え
第二創業ができたんだと
改めて尊敬します

経営者にはシビアな覚悟が必要ですね

僕自身は
木鶏会でも
ついてきてくれる社員がたくさんいて
まずは今も感謝です

勤勉、真心、自助の
「温かい会社づくり」

全員に我慢強くわかってもらえるように
もう少し、もう少しだと思いますが・・







 
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