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2024年08月06日(火)更新

フラフ工場完成

先日 弊社創業70周年記念パーティーをUSJで行わせていただきました。

社員とそのご家族
総勢120名くらいの出席になり
楽しいいい一日になりました。




同日に弊社此花工場敷地内にて第二工場が完成したので
お披露目もいたしました。




廃棄物由来の燃料化工場になり
大手製紙会社様、セメント会社様へ供給予定になります

環境問題について社会的な関心も高まる中、これまで培った産業廃棄物の処理ノウハウを活かし、
廃棄物をただ処分してしまうのではなく、
環境に配慮し、尚且つ有効に利用できないかと考え“フラフ燃料製造事業”を行うことにしました。

環境省は「廃棄物の減量その他その適正な処理に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るための基本的な方針」の中で廃プラスチック類について、まず発生抑制を、を行うことが適当であるとしている。
次に再生利用を推進し、なお残るものについては直接埋立を行わず、熱回収を行うことが適当であるとした
そこで注目されているのが廃プラスチック燃料で、そのうちの一つが「フラフ燃料」と呼ばれる燃料です。

フラフ燃料とは、廃プラスチック類などを細かく砕き圧縮梱包した状態の燃料のこと。
セメント製造工程や製紙工程で使われる。



フラフ燃料は燃焼時に発生する熱量が石炭、石油と同じ6,500~8,000kcal/kgだが、炭素含有量が石炭より少ないため、約17%のCO2削減が可能です。
また、廃プラスチック類をリサイクルすることによって、残余容量のひっ迫が問題となっている最終処分場への埋め立て量を削減できることもメリットの1つ。
例えば弊社の取引き先である大手セメント製造会A社ではフラフ燃料を焼却した後の焼却灰も製品に取り込まれる為、残渣が発生しない。

製造されたフラフ燃料は、廃棄物処理業者から全国各地のセメント工場に輸送しやすくするために、1,100mm角のベール状態に梱包されます。



このフラフ燃料は、セメント製造プロセスにおける、焼成という工程で使用されます。
輸送効率を上げるためにベール状にした荷姿を、破砕機、もしくは、解砕機で、破砕・解砕し、改めてバラバラの状態にする。このフラフ燃料を一旦サイロに貯蔵し、一定量ずつ切り出します。
焼成工程では、ロータリーキルンと呼ばれる高温に熱されている窯の中を、セメント原料が通過します。そのバーニングゾーンと呼ばれる部分では、約1,450度を維持する必要があり、メインバーナーの炎が上がる部分では、その温度は約2,200度にも達します。従来、この部分には、微粉炭(石炭を細かくしたもの)が使用されていました。
CO2排出量を減らすために、石炭からフラフ燃料に置き換えるということが、昨今、日本全国、そして、全世界を取り巻いている大きなムーブメントになっています。これは世界規模で2050年のカーボンニュートラルを実現しようとしている動きとみて取れます。

フラフ燃料は、石炭や石油といった化石燃料の代替エネルギーとして使用されることで、地球温暖化の原因とされる排出二酸化炭素を削減できると言われている。
原料は廃プラスチックのため、完全焼却となり石炭と違って燃焼かすのコークスが出ない。
さらに、石炭・石油と遜色のない、あるいはそれ以上の熱量が得られ、コストも石油や石炭より低く、環境にやさしいので、環境を意識する企業からも注目を集めています。


株式会社ジェイ・ポート

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