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オーストラリアで学んだこと

投稿日時:2024/09/04(水) 17:04rss

先日、私が25年前ほど昔オーストラリアのブティックホテルで
マネージャーとして つとめていた時
採用した ワーホリで来られた方からコメントがきて 嬉しくびっくりです。
それも2015年のブログに対してのコメントで。。
このシステムで どうかえしていいのかわかりませんので このブログでお礼をさせて頂きます。
ありがとうございます!
若者だった彼もしっかりとした大人になっているかと思います。
やっぱりご縁ってありますね。

なのでその2015年のブログを再アップしてみます。


29歳の時
学生時代のバイトのオーナーの店に遊びに行ったとき

「オーストラリアでのホテルのマネージャーができ悪いから
代わりにいってきてくれへん」

といわれたのが発端

そして英語もろくに話せない、経営のけの字もわからない
そんな私

でもこんなチャンスはないと思い
決意してその時勤めていた銀行を退行

新婚早々の家内と一緒にオーストラリアのカトゥンバという町へ

そして現地社長(日本人)がマネージャー(オーストラリア人)を退職させ
(までは筋書き通りでしたが・・)

なぜか新しいマネージャーを雇用。
(あれ マネージャーとして行ったはずが。。
話がちがうなぁとおもいながら・・)

「お前には無理やろ」
といわれたのでしょうがなく。。

翌日現地社長が日本に帰国
(なんでやねん)

と思いながら

そのマネージャー夫婦と仕事をすることに

そして

家内がホテルの玄関を掃除していると・・・

マネージャーの奥さんが

「ちこさん 何してるの!
あなたたちが玄関にいると
白人のお客さんが来なくなるの!
早くバックヤードへ行って」(英語ですが・・)

と・・・

そのマネージャー奥さんは
ストレートで正直

言われて
本当に悲しい気持ちなりました
何も悪くないのに・・
存在が否定されている・・・

と同時に
僕は「なるほど」
と歴史がわかりました。

オーストラリア人同士
従業員も色々ありました。
マネージャーとシェフがもめだし
警察ざた・・
(元々肉食人種なので喧嘩が激しい)

理屈でいうと
新しいマネージャーは自分の新しい方針を命令
シェフは昔の店の残党で昔流

ちなみにマネージャーはイングランドからの渡来人
シェフは罪人の子孫

どうでもいい情報ですが。。

僕は外資系に勤めていたことがあるので
僕はマネージャーの言い分に
分があると思っていましたが

シェフは
日本のオーナーに手紙をFAX(当時)
マネージャーの悪口を歪曲しある事ない事
を密告

日本のオーナーは
日本流(昔の)

新参者のマネージャーより
昔からいるシェフが好き

「何でそんなマネージャーに勝手な事さすの!」

電話で叱られ・・

自分が採用したマネージャーでもないのですが・・
理不尽・・・

そして
「勝手にせいや」と言って帰国した
現地社長が3か月ぶりに
日本から登場

いきなり
「マネージャーの首を切れ」

「え~」

「自分が入れたマネージャーとちゃうの?」
と心に思いながら・・・

指示だったので
マネージャーに解雇を言い渡し・・
(人生後にも先にも解雇言い渡しはこれしかありませんが)

そして苦労していた資金繰りの事を報告

「支払が滞っている分、分割で約束しました
あと足らない分は自分で建て替えてます」


そうすると
社長は
「何でそんなん払うねん! お前金あるんか?
全部払うな! 文句言ってきたところから少しだけ払え
それまで黙っとけ」
と・・・

「給料も取れてないんです」
というと
「それは取れ!」
と・・・

「??」

どうやって人への支払をせずに
自分の給料をとるんだろう??

価値感が違い過ぎ
もうこれは無理と
すぐに辞表をだしました・・・

日本のオーナーとの約束の手前
あと3か月はいることを説得され

折角なので3か月は私の好きにさせて頂く事
オーナーにお願いしました

そして
まず
シェフの家を探し何度も尋ね
こちらの思いを伝え戻ってきてもらい

スタッフにも伝え
自分が先頭になって
皿洗いなどを・・・

最後の最後は
みんな仲良くなり円満で
それなりに業績も回復して
ミッションを終える事ができました。

やっぱり仕事は
「人間関係」が全てだと
その時学びました。

誠意を尽くせば
従業員もわかってくれるし
いい人間関係ができ
仲がよくなれば
売上もあがります。

この事は本当に世界共通だと思います
色々勉強になった半年でした。

そして
今振り返ると
経営がうまくいかない理由を
全て
「人のせい」「状況のせい」
にしていました。

実は
完全な主体性の不足(依存状態)
スピード不足
準備不足
知識不足
経験不足
なにもかも自分の実力不足・・・

目的は
成功して人をあっと言わせたかった。

自分の小さな枠の中で考えていて・・・
すぐに成功できると思って

偉そうでおごり高ぶり傲慢

感謝もなければ、謙虚さが全くありませんでした。

これで
上手くいくはずもありません。

(今となってやっとわかる)

幸せな経営をするには
「主体性を発揮する」

そのために
一番大切な事は
「できない自分を受け入れる事」

オーストラリアから帰っても
上手くいかなかった自分を受け入れるまで
数年かかりました。

完全なうつ状態。。

ずっと人のせい
あの人悪い人 私可哀そうな人
恨んでそしてずっと落ち込んでいました。

その事から
抜ける事ができたのは・・・

与えられた目の前の仕事を一生懸命して
小さい成功体験を積んで
自信をつける事。

なりより
忙しくすると過去を忘れます。
暇だから色々悪い失敗した過去を考えると思います。

しかし本当に
失敗を受け入れる事ができるたのは

やっぱり「勇気」

そして「勇気」の源は
「師匠」であり
「仲間」と知りました

当時
自分を全く信じていなかったし
人の事を仲間だとおもった事はなかったです

信頼できる「仲間」がいると
「勇気」がつき
「自分はできる」と思え
できない自分を受け入れる事ができました。

「勇気」がつくと「冒険」もできます。
人生豊かになります。

できない自分と向きあえば
「感謝」もできるようになりました
心が健康になります(健心)

今オーナーに「すいませんでした そしてありがとうございました」と言いたいです。

そして
何もできない自分に
そこまで任せて頂いたオーナーに感謝と同時に
そのオーナーの人間の器を感じました。

自分も年齢がそのような立場になってきたので

人の可能性は無限大
若い人たちの可能性を開き
どんどん活躍できる場を作っていこうと思います。

そのために必要なのは勇気づけ
その土壌は心理的安全性が大切だと改めて感じ

勇気づけができる会社づくりを目指します。






 

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